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研究と報告
新しい抗抑うつ剤Amitriptyline(Tryptanol)の臨床経験
著者: 中久喜雅文1 町山幸輝1 阿部完市1 石川清1
所属機関: 1東京大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.709 - P.712
文献購入ページに移動本剤は定型的な内因性うつ病,反応性うつ病に対してかなり効果的である。また4例の躁病にも有効であつた。
副作用としては口渇,ふるえ,発汗などの抗アセチルコリン作用が認められた。
Imipramineの効果と比較した場合,抑うつ気分に対する効果自体はamitriptylineのほうカミ,mildであるが,副作用も同時にmildであり,また抗不安効果などの対症的な効果はAmitriptylineのほうが確実であるように思われた。
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