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資料
あるケース・カンファレンス—日永病院集談会のこころみ
著者: 荻野恒一1
所属機関: 1南山大学心理学教室
ページ範囲:P.797 - P.801
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もう5年近くも前のこと,たまたま三重医大精神医学教室と高茶屋病院との合同ゼミナールに招かれて,故吉田教授と一緒に高茶屋病院を訪ねたさい,荻野がフランスにいたころの話をすすめられた。そのときの話の概要は,たぶん「精神医学の進歩」(1)に書いたようなことであつたと思うが,このときフランスの症候学の伝統と,Evolution Psychiatriqueでいまなお行なわれている訓練の方法について話した事柄が,黒沢教授の興味をそそつたらしく,つぎにのべるようなHenri Eyのやりかたを実際にやつてみせてくれ,ということになつた。それが約4年前から定期的(現在は原則として毎月第四土曜日)に行つてきている「日永病院集談会」の契機である。(もつとも最初の1年は高茶屋病院でも行なつていたが,場所がらからいつて好つごうなので,このごろはほとんどもつぱら日永病院でお世話いただいている。集まる人数はだいたい20名ぐらいであり,これが限度であろうと考えている)。
もう5年近くも前のこと,たまたま三重医大精神医学教室と高茶屋病院との合同ゼミナールに招かれて,故吉田教授と一緒に高茶屋病院を訪ねたさい,荻野がフランスにいたころの話をすすめられた。そのときの話の概要は,たぶん「精神医学の進歩」(1)に書いたようなことであつたと思うが,このときフランスの症候学の伝統と,Evolution Psychiatriqueでいまなお行なわれている訓練の方法について話した事柄が,黒沢教授の興味をそそつたらしく,つぎにのべるようなHenri Eyのやりかたを実際にやつてみせてくれ,ということになつた。それが約4年前から定期的(現在は原則として毎月第四土曜日)に行つてきている「日永病院集談会」の契機である。(もつとも最初の1年は高茶屋病院でも行なつていたが,場所がらからいつて好つごうなので,このごろはほとんどもつぱら日永病院でお世話いただいている。集まる人数はだいたい20名ぐらいであり,これが限度であろうと考えている)。
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