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雑誌詳細

文献概要

研究と報告

青年期女性におけるBulimiaの実態調査

著者: 切池信夫1 永田利彦1 田中美苑2 西脇新一1 竹内伸江1 川北幸男1

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神医学教室 2山梨英和短期大学(心理)

ページ範囲:P.61 - P.67

 抄録 大阪市の看護専門学校学生220名と山梨県甲府市の女子短期大学学生236名に,アンケート調査を行い,bulimiaの実態を調べた。食べ出したら途中で止められず,腹痛を来す程無茶食いをしたことがあると答えた学生の比率は,大阪において40%,山梨において31.1%であった。週1回以上過食をしていると答えたのは,大阪では,6.5%,山梨では9.1%であった。過食後に体重増加を防ぐために嘔吐したり,下剤を使用している学生の比率は,それぞれ大阪で8.7%と5.5%に,山梨で8.1%と3.8%に認められた。また1週間に,1回以上過食をしては,嘔吐や下剤の使用により体重増加を防ぐなど,DSM-Ⅲのbulimiaの診断基準を満たしていると考えられる学生の比率は,大阪では3.6%,山梨では2.1%,全体では2.9%に認められた。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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