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文献詳細

雑誌文献

精神医学30巻1号

1988年01月発行

短報

うつ病寛解期に不潔恐怖を呈した3例

著者: 飯田順三1 山岡一衛1 川端洋子1 中井貴1 織部裕明1 平井基陽1 井川玄朗1 小西博行2

所属機関: 1奈良県立医科大学精神医学教室 2関西労災病院神経科

ページ範囲:P.101 - P.103

文献概要

I.はじめに
 うつ病と強迫症状や強迫性格との関連について,古くは精神分析家Abraham, K. 1)がうつ病患者の強迫的性格構造を指摘している。またうつ病患者の病前性格として認められているメランコリー親和型性格や執着性格などを,笠原2)は強迫性格スペクトルとしてとらえている。
 またGittleson3)(1966)はうつ病の経過中に強迫症状が認められた多数の症例を報告し,広瀬4)らは,うつ病の残遺状態として神経症様状態が出現し,その中で強迫症状が認められることを指摘している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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