文献詳細
研究と報告
他科における向精神薬の投与状況(Ⅱ)—内科領域における抗不安薬の調査から
著者: 武市昌士1 佐藤武1 中川龍治1 庄野禎二1 園田敏裕1
所属機関: 1佐賀医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.1205 - P.1212
文献概要
使用頻度はジアゼパム93例(62.8%),クロチアゼパム22例(14.8%)の順に高く,投与量は精神科領域と比較すると少量であった。投与目的は,内科医との検討の結果,不眠16例(状況因性と身体因性14例,薬物誘発性2例),不安12例(身体的表現7例,心理的表現5例),身体症状(疼痛,目まい,頭痛など)9例,せん妄4例,けいれん1例に分類できた。本論文においては,抗不安薬投与症例を臓器別系統別に分類のうえ,その代表的症例を呈示し,併せて抗不安薬に関する内外の調査結果と比較検討した。
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