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文献詳細

雑誌文献

精神医学30巻12号

1988年12月発行

研究と報告

我が国の汚言症Coprolaliaの特徴

著者: 野本文幸1

所属機関: 1群馬大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.1305 - P.1309

文献概要

 抄録 我が国の汚言症coprolaliaの特徴を調べるため,自験例のGilles de la Tourette症候群,本邦における本症候群の報告,英米における本症候群の代表的な報告それぞれの汚言症内容,また我が国の一般小児の汚言症様発言について検討した。
 その結果,1)我が国の汚言症内容は英米のものと差異がある,2)我が国の汚言症はcursing wordが多い,3)我が国の患者の汚言症は一般正常小児に認められる汚言症様発言によく似ている,ことが判明した。この結果より,我が国では本症候群に出現する汚言症の診断に十分な留意が必要であると考えられた。また,その鑑別点を提案した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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