文献詳細
創刊30周年記念特集 精神医学—最近の進歩 第1部
文献概要
I.はじめに
わが国で摂食障害が本格的に取り上げられたのは,梶山79),石川ら78),下坂88)の論文が相次いで発表された今からおよそ30年ほど前のことであり,「精神医学」誌創刊の時期と偶然だが前後している。摂食障害はこの30年間に頻度,病態,治療法などにかかわるさまざまな変遷を示してきた。本稿では限りある紙面でこれらを偏りなく展望することは困難であるし,また筆者の守備範囲にも限界があることとて,ここでは二,三の論点に絞って述べることにしたい。
わが国で摂食障害が本格的に取り上げられたのは,梶山79),石川ら78),下坂88)の論文が相次いで発表された今からおよそ30年ほど前のことであり,「精神医学」誌創刊の時期と偶然だが前後している。摂食障害はこの30年間に頻度,病態,治療法などにかかわるさまざまな変遷を示してきた。本稿では限りある紙面でこれらを偏りなく展望することは困難であるし,また筆者の守備範囲にも限界があることとて,ここでは二,三の論点に絞って述べることにしたい。
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