文献詳細
創刊30周年記念特集 精神医学—最近の進歩 第2部
文献概要
I.はじめに
近年,X線-CT,MRI(nuclear magnetic resonance imaging),SPECT(single photon emission computed tomography),PET(positron emission tomography)等の画像診断技術の進歩によって,今までの方法では解明され得なかった内因性精神病の身体的背景が明らかになりつつある時代を迎えている。著者らに与えられた課題は,その中でもPETを中心にして,その最近の進歩を概説することにある。
精神分裂病,躁うつ病といった内因性精神病は,未だその診断を精神的現症に頼る未開の状態にあり,内科的疾患に例えれば生化学的検査法等を持たずに黄疸という現症をもって肝臓病を推定するような状態であり,その遅れは四半世紀前に,Schneiderをして精神科医の恥辱であると述べさせた時代と現代はさして変化していないのかも知れない。
近年,X線-CT,MRI(nuclear magnetic resonance imaging),SPECT(single photon emission computed tomography),PET(positron emission tomography)等の画像診断技術の進歩によって,今までの方法では解明され得なかった内因性精神病の身体的背景が明らかになりつつある時代を迎えている。著者らに与えられた課題は,その中でもPETを中心にして,その最近の進歩を概説することにある。
精神分裂病,躁うつ病といった内因性精神病は,未だその診断を精神的現症に頼る未開の状態にあり,内科的疾患に例えれば生化学的検査法等を持たずに黄疸という現症をもって肝臓病を推定するような状態であり,その遅れは四半世紀前に,Schneiderをして精神科医の恥辱であると述べさせた時代と現代はさして変化していないのかも知れない。
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