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文献詳細

雑誌文献

精神医学30巻5号

1988年05月発行

文献概要

研究と報告

アルコール依存症の予防と治療的介入—教育的,集団療法的アプローチ

著者: 宮里勝政12 山城厚生1 杉本好行1 野田和男1 荒田真理子1 久田志津代1

所属機関: 1静岡県精神衛生センター 2浜松医科大学精神神経科

ページ範囲:P.537 - P.545

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 抄録 大量飲酒者および酒害者とその家族を対象に毎月1回,教育セッションと自由討論セッションよりなる「アルコール家族教室」開始後2年間の内容を分析し以下の結果を得た。
 集団の特性:1)集団の凝集性はまず助言者側と自助団体指導者とその家族との間に形成され,新規参加者へと拡大した。2)適正飲酒からアルコール依存症まで広範囲の対象を含む。3)専門性の異なる多職種の関与が内容を豊かにする。4)教育セッションは知識の賦与,自由討論への導入,助言者側の積極的姿勢強化をもたらす。5)自由討論セッションでは集団療法的展開がみられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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