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短報
全身性の骨化傾向を認めた分裂病の1例
著者: 福西勇夫1 細川清1 馬場英三2
所属機関: 1香川医科大学精神神経科 2馬場精神病院
ページ範囲:P.580 - P.582
文献購入ページに移動近年,精神分裂病と前頭葉機能障害との関係が注目されている。とりわけ,精神分裂病の陰性症状は,前頭葉器質損傷患者にみられる前頭葉症状に極めて類似していると言われている。前頭葉器質損傷患者が,器質的症状を明らかに示さず,精神症状を前景とした場合,精神分裂病等の精神病と診断することが少なくないように思える。
今回われわれは,陰性症状を主体とする慢性分裂病患者に,非常に高度な内前頭骨過骨症(hyperostosis frontalis interna)を認め,前頭葉症状を呈した1例を経験したので報告する。
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