icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学30巻7号

1988年07月発行

文献概要

研究と報告

奇妙な自動症を呈し前頭葉由来のてんかんが疑われた2症例

著者: 大内清1 沼田陽市1 緒方明1

所属機関: 1熊本大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.769 - P.776

文献購入ページに移動
 抄録 発作脳波同時記録装置による集中監視法で奇妙な自動症を呈した2症例,4発作を捕捉した。
 発作は出現頻度が高く,夜間に好発し,発作の出現と終焉が急峻で発作持続時間も20秒以内と短く,意識障害の回復も早かった。発作症状は頭部を偏位させ,躯幹を捻転させ.唸り声を出し,腰部を前後左右に動かし,下肢をpedallingさせる奇妙bizarreな自動症であった。発作間歓時脳波では前頭(極)部優位に側頭部まで及ぶ棘波を認め,発作時脳波では脱同期化を呈していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?