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雑誌詳細

文献概要

研究と報告

単科精神病院における身体的救急処置を要した患者の実態

著者: 澤原光彦1 平島正敏2 田中猛彦3 田中民子3 渡辺節3 帆秋孝幸3

所属機関: 1現,川崎医科大学精神科学教室 2現,九州大学医学部神経精神医学教室 3帆秋精神病院

ページ範囲:P.797 - P.802

 抄録 単科精神病院の実地医家にとって身体的救急処置の問題は重要な問題であるが,それについての報告は少ない。我々は単科精神病院における救急処置を要した患者の実態を調査し,実際の症例・考察を合せて報告する。
 調査期間は1984年4月1日〜1986年12月31日の2年9カ月,期間中身体的救急処置を要した事例は79件,外傷が最多で22件27.8%,呼吸困難17件21.5%,意識障害15件19%,縊首企図8件10.1%,急性腹症と急性高熱は共に5件6.3%,心切迫症3件3.8%,喀血・吐血・尿閉・貧血が各1件1.3%,であった。自殺企図は計13件(縊首8,外傷4,服薬1),自殺死亡はなかった。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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