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短報
AIDS恐怖症およびAIDS妄想を示した5例について
著者: 塩崎一昌1 大原浩一1
所属機関: 1浜松医科大学精神神経科教室
ページ範囲:P.819 - P.821
文献購入ページに移動疾病恐怖の対象には,癌や心臓病など重篤かつ致死性の疾患が選ばれやすく,また文化的特徴や情報の与えられ方などによって流行する性質があるという1)。また躁うつ病や分裂病の臨床症状も,時代思潮・文化・宗教などによって変化することが知られている2,3)。
マスコミのAIDS報道以来,当院でAIDS恐怖症および,AIDSに罹患したという妄想を示した症例が増加する傾向にあるが,これらは興味深いことに神経症から精神病までの種々の病種にわたっていた。その特徴を現代社会との関わりにおいて考察した。
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