文献詳細
追悼
文献概要
東海大学医学部牧田清志教授が,昭和63年4月18日午前4時55分逝去された。享年73歳であった。
先生は昭和62年1月乾性咳嗽について胸部X線検査を受けられた際,右上葉に異常陰影が発見され,東海大学病院内科に入院された。肺生検の結果肺腺癌と診断され,しかも手術不能と判定された。対症的な治療方針がとられ,間もなく退院された後は,胸膜炎などで2回ほど短期間の再入院があったものの,比較的お元気に活動しておられた。しかし,本年に入り徐々に衰弱がすすみ,3月29日食思不振,るいそうなどのために入院され,4月14日からは昏睡状態となり,18日ついに永眠された。その間主治医団が熟慮検討の結果,病名はご本人にお伝えしないままに経過した。しかし,さすがに医学者で,3月に入ってからはご自身でそれと悟っておられた御様子がうかがわれた。
先生は昭和62年1月乾性咳嗽について胸部X線検査を受けられた際,右上葉に異常陰影が発見され,東海大学病院内科に入院された。肺生検の結果肺腺癌と診断され,しかも手術不能と判定された。対症的な治療方針がとられ,間もなく退院された後は,胸膜炎などで2回ほど短期間の再入院があったものの,比較的お元気に活動しておられた。しかし,本年に入り徐々に衰弱がすすみ,3月29日食思不振,るいそうなどのために入院され,4月14日からは昏睡状態となり,18日ついに永眠された。その間主治医団が熟慮検討の結果,病名はご本人にお伝えしないままに経過した。しかし,さすがに医学者で,3月に入ってからはご自身でそれと悟っておられた御様子がうかがわれた。
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