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文献詳細

雑誌文献

精神医学30巻8号

1988年08月発行

研究と報告

躁うつ状態に対するカルバマゼピン療法の検討—リチウムからの切り替え症例を中心に

著者: 久住一郎 浅野裕 加沢鉄士 林下忠行

ページ範囲:P.899 - P.906

文献概要

 抄録 躁うつ状態を呈し,Carbamazepine(CBZ)治療を受けた23症例について,病相経過,投薬内容およびCBZの安全性を検討した。
 23例中17例は,CBZ使用前にLithium Carbonate(Li)が使用され,うち13例でLiが中止された。意識障害,振戦などの副作用のためLiを中止された症例は,13例中9例であった。Liに十分反応しないためCBZが追加された症例は8例あり,追加後6例に効果が認められた。CBZ使用中,中止を要するような臨床症状の出現はなく,検査所見についても血液・電解質,甲状腺機能に異常は認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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