文献詳細
短報
精神分裂病者の飲酒態度と発症による影響—4病院の調査から
著者: 福井靖人1 桑村茂宜1 川名明徳1 西井華子1 青木勇人1 石井軍司1 加藤能男1 柴田洋子1 増田登志子2 田中義郎2
所属機関: 1東邦大学医学部精神神経科 2愛誠病院
ページ範囲:P.915 - P.918
文献概要
精神分裂病とアルコールの関係については,Bleuler, E. 2),Bumke, O. 3)らがその親和性を主張して以来様々な検討がなされてきた。我が国では,秋元1)がアルコール患者の5.8%に,植山11)は12.6%に精神分裂病の合併が認められたと報告している。しかし,今日なお両者の関係については明らかではない。
額田5,6)らによると,我が国では年間酒類消費量,大量飲酒者数が共に年々増加しているという報告がなされており,分裂病者においても飲酒機会が増え,病的症状と関連した飲酒状況の変化には,関心が持たれている7)。
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