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文献詳細

雑誌文献

精神医学30巻8号

1988年08月発行

短報

精神分裂病者の飲酒態度と発症による影響—4病院の調査から

著者: 福井靖人1 桑村茂宜1 川名明徳1 西井華子1 青木勇人1 石井軍司1 加藤能男1 柴田洋子1 増田登志子2 田中義郎2

所属機関: 1東邦大学医学部精神神経科 2愛誠病院

ページ範囲:P.915 - P.918

文献概要

I.はじめに
 精神分裂病とアルコールの関係については,Bleuler, E. 2),Bumke, O. 3)らがその親和性を主張して以来様々な検討がなされてきた。我が国では,秋元1)がアルコール患者の5.8%に,植山11)は12.6%に精神分裂病の合併が認められたと報告している。しかし,今日なお両者の関係については明らかではない。
 額田5,6)らによると,我が国では年間酒類消費量,大量飲酒者数が共に年々増加しているという報告がなされており,分裂病者においても飲酒機会が増え,病的症状と関連した飲酒状況の変化には,関心が持たれている7)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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