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特集 世界の精神科医療の動向
アメリカ合衆国の精神科医療—カリフォルニア州の精神医療
著者: 西山正徳1
所属機関: 1京都府衛生部保健予防課
ページ範囲:P.963 - P.969
文献購入ページに移動I.はじめに
米国の精神医療は,カリフォルニア州も含めて法律的にも行政的にも大きく3つの体系に分けられている。
第1は精神分裂病を主な対象とする一般精神医療で,1950年代からニューヨーク州をはじめとして各州で強制入院に関する法律が整備され,主として強制入院患者の人権の保護が確保されてきている。その一方では,1964年頃から始まった脱入院化運動に伴って,あいついで州立精神病院が閉鎖され,また地域精神保健センター設置法(Community Mental Health Centers Act)により地域サービスの充実が図られてきている。
米国の精神医療は,カリフォルニア州も含めて法律的にも行政的にも大きく3つの体系に分けられている。
第1は精神分裂病を主な対象とする一般精神医療で,1950年代からニューヨーク州をはじめとして各州で強制入院に関する法律が整備され,主として強制入院患者の人権の保護が確保されてきている。その一方では,1964年頃から始まった脱入院化運動に伴って,あいついで州立精神病院が閉鎖され,また地域精神保健センター設置法(Community Mental Health Centers Act)により地域サービスの充実が図られてきている。
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