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特集 世界の精神科医療の動向
スペインにおける最近の精神医学の趨勢
著者: 浦田実2 高橋良3
所属機関: 1バルセロナ大学医学部精神科 2長崎大学医学部精神神経科 3東京医科歯科大学医学部神経精神科
ページ範囲:P.993 - P.998
文献購入ページに移動中世において,病院や保護収容所に精神障害者が収容されていたことを示す資料がある。スペインにおける精神医学の歴史を語る際に,Mercedaryの修道士Fray Gilabert Jofreの名が必ず出てくる。1409年,彼は,狂人や患者が危害を及ぼしたりあるいは迫害を受けないように,特殊な施設を作った。American Journal of Psychiatry, May 1945に発表された,Peter Bassoeによる"精神医学の発祥地としてのスペイン"という論文の中で,著者は前記の施設が世界で初の精神病院であったと述べている。
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