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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻1号

1989年01月発行

文献概要

特集 サーカディアンリズム—基礎から臨床へ

視交叉上核神経の神経伝達機構

著者: 柴田重信1 植木昭和1

所属機関: 1九州大学薬学部薬理学教室

ページ範囲:P.15 - P.23

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I.はじめに
 近年,動物の日周リズム(サーカディアンリズム)の発生源すなわち体内時計の局在場所を探す研究が進められてきた。視床下部の前方に位置する視交叉上核(suprachiasmatic nucleus:SCN)の電気刺激や破壊さらにこの神経核への薬物の微量注入実験からSCNは動物の種々の行動やホルモン分泌などのサーカディアンリズムの発生源として非常に重要な脳部位であると考えられている(総説13,14,17,38)。そこでSCNに体内時計がある証拠を著者の研究結果も含めて示すとともに,この体内時計に係わっているであろうSCN神経の伝達機構について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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