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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻1号

1989年01月発行

文献概要

特集 サーカディアンリズム—基礎から臨床へ

サーカディアンリズムの同調機構—ラットにおける同調と周期に影響を及ぼす因子

著者: 高橋清久1 大井健1 高嶋瑞夫1 杉下真理子1

所属機関: 1国立精神・神経センター神経研究所,疾病研究第三部

ページ範囲:P.25 - P.32

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I.はじめに
 体内時計はそれ自身が自律的に発振機構を持つとともに,環境サイクルに容易に同調するという特性を持っている。これはいわゆる位相反応曲線にみられる位相変位機能を備えていることによるものであり,生物の持つ環境適応への重要手段と考えられる。これと同じ同調機構がヒトにも存在するか否かはまだ明らかではないが,このような同調機構の異常によって生ずると思われる,種々の病的状態に関する報告が徐々ながら増している1〜9)。かかる観点から同調機構の基礎的な解明は臨床上からも重要であろう。我々はこれまでラットを用い,その同調因子,周期に影響を与える因子の解析などを行って来たので,それらのデータを中心にして,同調機構に関する要因について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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