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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻1号

1989年01月発行

研究と報告

難治性てんかんに対する塩酸フルナリジンの付加療法

著者: 高橋剛夫1

所属機関: 1仙台市立病院神経精神科

ページ範囲:P.87 - P.92

文献概要

 抄録 難治性てんかん13例(平均年齢36歳)に塩酸フルナリジン(FH)10mgの付加療法を行い,平均7カ月間経過観察した結果について報告した。発作回数が75%以上抑制の著効が1例,50%以上抑制の有効が3例,25%以上抑制のやや有効が5例,25%未満抑制の不変が4例であった。やや有効の2例では発作波も減少し,脳波上の改善もみられた。副作用として眠気が6例,体重増加が7例に認められた。塩酸フルナリジンは強力な抗てんかん薬とはいい難いが,その付加療法によってある程度効果が期待される有用な抗てんかん薬と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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