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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻1号

1989年01月発行

短報

過呼吸により3Hz全般性両側同期性棘徐波結合が誘発されたspike-wave stuporの1例

著者: 山岡功一12 加藤雄司3 山内惟光1

所属機関: 1保健衛生大学医学部精神医学教室 2新居浜精神衛生研究所付属新居浜精神病院 3明治学院大学社会学部

ページ範囲:P.101 - P.103

文献概要

I.はじめに
 Petit mal statusの概念は1945年Lennox9)の発表以来注目され,spike-wave stupor,ictal stupor,absence statusあるいはpetit mal statusなどの名称で呼ばれ,今なお混乱している。このように多種の名称が使用されているように臨床像,脳波所見,基礎疾患なども多様で,小発作類似の症例は極めて少ない。
 我々は発熱中に強い意識障害と3Hz全般性両側同期性棘徐波結合の連続がみられ,意識回復後に過呼吸により同様の脳波所見が誘発された症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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