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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻10号

1989年10月発行

研究と報告

覚醒剤精神病における妄想主題について

著者: 坂口正道12 中谷陽二2 藤森英之3

所属機関: 1東京都立松沢病院精神科 2東京都精神医学総合研究所 3東京都立墨東病院神経科

ページ範囲:P.1021 - P.1029

文献概要

 抄録 覚醒剤精神病でみられた妄想主題に焦点を当てながら,分裂性体験との差異について若干の考察を試みた。その際妄想の持つ自—他関係性の病理を発達論的視座から重視し,妄想主題を3群に分類して次の結果を得た。
 ①身体の病理と表現できるような「体感」妄想が多いものの,身体そのものの変容や存立が問われることはない。セネストパチー的被影響感も稀薄で自己所属性や身体図式が喪失・解体することもない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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