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研究と報告
複雑部分発作重積が疑われた1症例
著者: 山口修1 佐藤譲二1 中山和彦1 北原達基1 大石雅之1 森温理1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.1063 - P.1068
文献購入ページに移動患者は27歳の男性で,過去に非定型亜急性硬化性全脳炎に罹患し,その残遺症状としてもうろう状態が頻発するようになった。発作間欠期脳波では,中側頭部の焦点性棘波に加え,3Hz前後の棘徐波結合が出現した。一方発作時脳波では,中側頭部の散発性棘波とともに前方優位に出現する高振幅徐波群の相が大部分を占めたが,この相を挾んで中側頭部の焦点性棘波が5秒前後連続して出現する相が数分おきに繰り返された。また,この持続するもうろう状態以外に短時間の意識減損発作も確認された。
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