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巻頭言
女子医学生と精神保健
著者: 伊崎公徳1
所属機関: 1福井医科大学神経精神医学教室
ページ範囲:P.1124 - P.1125
文献購入ページに移動 欧米でも昨今医学教育上,特に女子医学生に関する話題が多い。そこでわが国の現状を考えつつ最近の2・3の報告を読んでみた。
まず,女子医学生の増加は世界的傾向である。本学を含め,似た状況下にあるわが国の国立新設医科大学の数字では,10年前の約15%が今年度には30%前後に増えている。制度が違うので,同じ比較はできないが,米国でも女子医学生は増加しているという。1987年のAAMC(Association of American Medical College)の報告によれば,医科大学志願者の中の女性は,ここ10年間で26%から37%に増えている。その年の女子医学生数は全体の34%,レジデントでは28%を占めていた。しかし,志願者総数は減少傾向にあり,男子の場合,1974年が最高で33,912人あったのが,1987年は17,712人と半減している。女子では1984年がピークで12,476人だったのが,1987年は10,411人となった。
まず,女子医学生の増加は世界的傾向である。本学を含め,似た状況下にあるわが国の国立新設医科大学の数字では,10年前の約15%が今年度には30%前後に増えている。制度が違うので,同じ比較はできないが,米国でも女子医学生は増加しているという。1987年のAAMC(Association of American Medical College)の報告によれば,医科大学志願者の中の女性は,ここ10年間で26%から37%に増えている。その年の女子医学生数は全体の34%,レジデントでは28%を占めていた。しかし,志願者総数は減少傾向にあり,男子の場合,1974年が最高で33,912人あったのが,1987年は17,712人と半減している。女子では1984年がピークで12,476人だったのが,1987年は10,411人となった。
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