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研究と報告
精神医療受療中の患者に関する「患者調査」に基づく基礎的推計
著者: 藤田利治1
所属機関: 1国立公衆衛生院疫学部
ページ範囲:P.1199 - P.1206
文献購入ページに移動 抄録 精神疾患についての衛生統計に関しては,これまで在院患者についての分析がなされて精神医療にまつわる問題が指摘されてきた。しかしながら,外来患者に関する衛生統計については妥当な検討がなされてこなかった。そこで,昭和59年の「患者調査」に基づき,入院および外来受診中の精神疾患患者数に関する統計を整理した。
「患者調査」に含まれていた精神疾患による56,364人の患者データから,入院患者は33.7万人,外来患者は101.1万人と推計された。さらに,入院および外来患者に分けて,傷病分類,診療費支払方法,性,年齢階級,地域ブロック,病院・一般診療所,診療科目,病院種類病床規模の別に有病数あるいは単位人口あたりの有病率の推計値を示した。これらの推計値の妥当性を他の衛生統計との関係から吟味しながら,推計結果についての記述・考察を行った。
「患者調査」に含まれていた精神疾患による56,364人の患者データから,入院患者は33.7万人,外来患者は101.1万人と推計された。さらに,入院および外来患者に分けて,傷病分類,診療費支払方法,性,年齢階級,地域ブロック,病院・一般診療所,診療科目,病院種類病床規模の別に有病数あるいは単位人口あたりの有病率の推計値を示した。これらの推計値の妥当性を他の衛生統計との関係から吟味しながら,推計結果についての記述・考察を行った。
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