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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻11号

1989年11月発行

文献概要

映画評

映画「バラの刻印」を見て(SHE DANCES ALONE)

著者: 長谷川泉1

所属機関: 1医学書院

ページ範囲:P.1215 - P.1215

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 20世紀最高のソビエトの天才舞踏家ニジンスキー(1890〜1950)の前半の輝かしい舞台歴と,後半生30年の精神病院生活という人生の明暗を濾化しての不可解な世界が,当のニジンスキーの娘キラや名監督,名優たちによって展開されていた。病める天才を扱う精神病院内部の対応も,世紀末の諸事象を暗示して参考になった。
 ニジンスキーを完全な映画にする企ては,有名なヴィスコンティが乗り出して倒れた後も,何人もの監督がその遺志を生かそうとして果たせなかった。今回はロバート・ドルンヘルム監督が,ニジンスキーの娘キラと組んでの妄想を生かしている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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