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短報
発作性に自己像幻視(鏡像型)を呈したてんかんの1例
著者: 原純夫1 横山尚洋2 原常勝3
所属機関: 1慶応義塾大学医学部精神神経科学教室 2大泉病院 3駒木野病院
ページ範囲:P.1327 - P.1330
文献購入ページに移動自己像幻視は"一応健全な身体像の投射と考えられる幻視"と定義され,アルコールや薬物(覚醒アミン,麻薬,催幻覚剤)の急性中毒症状,熱性疾患(チフス,脳炎,髄膜炎など),精神分裂病,ヒステリー,脳血管障害,脳外傷,脳腫瘍などで起こりうる10)。てんかんにおいては側頭葉てんかんでのそれが知られているが詳細な報告例は少ない。筆者らは一過性に鏡像のようにもう一人の自分を見るという型の自己像幻視体験を持ったてんかんの1症例を経験したので,突発波焦点分布をもとに,その発現機序につき考察したい。
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