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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻12号

1989年12月発行

資料

アルコール症者の予後に関する調査

著者: 稲井徳栄1 勝井丈美1 西田牧衛1 和泉貞次1

所属機関: 1河渡病院

ページ範囲:P.1341 - P.1346

文献概要

I.はじめに
 我が国では,1960年に発表された高橋の「酒精中毒者の予後」8)を皮切りに続々とアルコール症者の予後に関する報告が発表されてきた。それらの報告の多くは,断酒予後,生命予後,及びそれらの予後に関与する因子の分析に主眼を置いたものがほとんどであった。
 筆者らは,退院したアルコール症者の実態や意識を詳細に把握し,その結果を今後のアルコール症治療に生かしていくことが大切と考え,河渡病院アルコール病棟を退院したアルコール症者に,「断酒状況」「外来通院」「抗酒剤の服用」「地域断酒会への参加」などの8項目にわたる詳細なアンケート調査を行い,患者の生の声を反映した結果が得られたので,若干の考察を加え報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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