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巻頭言
向精神薬条約とわが国の取り組み
著者: 加藤伸勝1
所属機関: 1東京都立松沢病院
ページ範囲:P.112 - P.113
文献購入ページに移動しかし,依存性薬物はこの条約に盛られている麻薬類だけではない。第2次大戦以後,数多くの中枢作用薬が開発され,精神疾患をはじめとする神経系障害の治療に革命的な発展がもたらされてきたが,そのうちの多くの薬剤に依存性が認められ,依存性薬物対策が重要課題となってきた。その代表が向精神薬であり,それらの乱用が諸外国で公衆衛生上及び社会上の大問題となっている。
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