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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻2号

1989年02月発行

文献概要

研究と報告

慢性精神分裂病の陽性症状と陰性症状

著者: 北村俊則1 島悟2 加藤元一郎2 岩下覚2 神庭重信2 白土俊幸2 藤原茂樹2 生田洋子2 加藤雅高2 神庭靖子2 飯野利仁2 生田憲正2 宮岡等2 武井茂樹2 樋山光教2 越川裕樹2 柘野雅之2 千葉忠吉3

所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所 2慶応義塾大学医学部精神神経科 3杏林大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.131 - P.136

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 抄録 慢性精神分裂病の入院患者を陰性症状評価尺度(SANS),Brief Psychiatric Rating Scale(BPRS),Ward Behaviour Rating Scale(WBRS)を用いて評価した。主要な陽性症状と主要な陰性症状の因子分析からは陽性症状,陰性症状が独立した因子を構成していた。しかしSANSの25項目の因子分析からは「機能の量的低下の因子」「自己評価の因子」「社会活動の障害の因子」「機能の質的変化の因子」「注意の障害の因子」の5因子が認められた。陽性症状と陰性症状は独立した2群を形成しているが,陰性症状はさらにいくつかの亜群に分けられる可能性があると推論された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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