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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻3号

1989年03月発行

文献概要

研究と報告

1診断困難例をめぐる日米診断アンケートの分析

著者: 町沢静夫14 伊藤順一郎2 飯田真3

所属機関: 1国立精神・神経センター 2千葉大学医学部精神科 3新潟大学医学部精神科 4精神保健研究所成人精神保健部

ページ範囲:P.247 - P.253

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 抄録 典型的な診断困難例を日本の13の大学,およびアメリカの2つの大学と1つの研究所(カリフォルニア・ロスアンジェルス校およびサンフランシスコ校,ニューヨーク州立精神医学研究所)の精神科医に依頼し,日米の診断を比較した。アメリカではうつ病と診断する率が高いが,日本では主に分裂病と診断され,うつ病の診断はほとんどみられなかった。これはアメリカでは妄想型うつ病,ないし精神病像を伴ううつ病という概念が定着しているのに比し,日本では認めない傾向にあるためと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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