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雑誌詳細

文献概要

研究と報告

神経症圏障害の診断基準試案

著者: 山下格1 岩崎徹也2 小口徹3 笠原敏彦1 高橋徹4 中村道彦5

所属機関: 1北海道大学医学部精神科 2東海大学医学部精神科 3北里大学医学部精神科 4国立精神・神経センター精神保健研究所 5東京都精神医学総合研究所

ページ範囲:P.345 - P.352

 抄録 精神科国際診断基準研究会の神経症圏障害検討小委員会は,伝統的診断を中心にICD-10(1987年Draft)とDSM-Ⅲを参考として,ひとつの診断基準試案を作製し,最近フィールド・ワークを終了した。試案の概要は,Ⅰ.環境反応:1.急性環境反応,2.適応反応,Ⅱ.神経症:1.不安(神経)症,2.恐怖(神経)症,3.強迫(神経)症,4.ヒステリー(神経)症,5.心気(神経)症,6.抑うつ(神経)症,7.離人(神経)症,8.その他の病型を分類し,それぞれに診断基準,参考項目,鑑別診断を設けたものである。
 この試案の作製に当たって,前後4回にわたるアンケートに対し,多数の方々に協力いただいたことを感謝する。このような診断基準を作ること自体の意義と国際診断基準との関連などについて,多少の考察を加えた。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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