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研究と報告
慢性精神分裂病患者におけるtemporal disorientationと簡易痴呆テストの成績
著者: 中川敦子1 鳥居方策1
所属機関: 1金沢医科大学神経精神医学教室
ページ範囲:P.363 - P.369
文献購入ページに移動今回は,これら4群の慢性分裂病者に,長谷川式,国立精研式,岡部式の各痴呆スクリーニング・テストおよびKohs立方体組み合わせテストを施行した。その結果,いずれのテストにおいてもD群の成績は最も不良であり,次いで,O1群,O2群,O3群の順に得点は増加し,記憶の時間的秩序と痴呆スケールの得点との間には有意な相関が認められた。本研究の結果を基に,分裂病の認知機能の障害と痴呆との関係について論じた。
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