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特別講演
分裂病経過予見因子としての初期症状
著者: 池村義明2 元村宏3
所属機関: 1Psychiatrische Klinik der Universität 2美原病院 3北野病院神経精神科
ページ範囲:P.431 - P.439
文献購入ページに移動ドイツ語圏では特にM. Bleuler(1972),CiompiとMuller(1979),G. Huberとその共同研究者達(1979)により予後研究が行われ,その中で分裂病疾患の経過の良好なものが報告されている。初期症状から予後を判定する基準を立てることが出来る経過研究は患者にとって一つの重要な意味をもっている。医師はそのような予後判定基準をもとにして今後の患者の生活設計に関して患者と話し合い,将来を考えた薬物治療を計画することができる。
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