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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻6号

1989年06月発行

研究と報告

CT上,脳萎縮と白質のび慢性低吸収帯を認めた3痴呆症例の臨床精神医学的検討—び慢性血管性白質病変(東儀ら)

著者: 矢島英雄12 斎藤典彦12 田島宣行12 遠藤五郎2 三田俊夫3

所属機関: 1国立療養所南花巻病院 2岩手県立北陽病院 3岩手医科大学医学部,神経精神科学講座

ページ範囲:P.643 - P.649

文献概要

 抄録 老年期に痴呆を伴い,CT上脳萎縮と白質のび慢性低吸収帯を認める場合,その代表的疾患としてBinswangcr病が挙げられる。しかし現代では,この疾患の定義そのものに明確でない点があるところから,脳血管性痴呆と同一であるとみなす意見もあり,東儀らはび慢性血管性白質病変と呼ぶことを提唱している。著者らは東儀らの提唱を支持する立場から今回東儀らの提唱する脳血管性痴呆と思われた3症例を報告し,この疾患が臨床的にAlzheimer型老年痴呆と誤診される可能性があることを指摘し,さらにその精神症状の特徴を抽出した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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