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研究と報告
精神分裂病の脳のCTと利き手—脳の形態と側性との関係から
著者: 広瀬克紀1 三上昭広2 前原勝矢1 飯塚礼二1
所属機関: 1順天堂大学医学部精神神神経科 2医療法人渡辺病院
ページ範囲:P.661 - P.667
文献購入ページに移動分裂病者では進行性の脳萎縮と側脳室の拡大が認められ,40歳代以後では健常者と比して有意な差を生じた。この変化は右半球よりも左半球に強く,特に側脳室の後部の拡大が著しい。また,この変化は非右手利きの分裂病者でより著しいが非右手利きの頻度は年齢の等しい健常者に比して有意に上回っている。このことから,分裂病の脳の形態的異常と側性の障害は,同一病理の異なる側面との考えも否定できない。
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