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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻6号

1989年06月発行

研究と報告

分裂病者の運動機能側性化:要因の検討

著者: 大野理1 二宮英彰1 二宮嘉正2

所属機関: 1宮崎医科大学精神科 2協和病院

ページ範囲:P.669 - P.673

文献概要

 抄録 分裂病者に対して行った側性化調査・運動機能検査法でみられた右手足への側性化の要因を調べた。調査時の年齢,調査時の年齢から初発病年齢を引いた経過期間,入院期間の3つの要因と側性化の程度を表す運動機能検査値右係数との相関をみた。
 豆移しという微細な手の運動能力の右係数では3つの要因すべてと有意の相関がみられたが,いずれの要因の影響が大きいかは分からなかった。握力右係数と年齢との間に有意の負の相関がみられた。タッピングという手の単純な運動能力の右係数はいずれの要因とも相関はみられなかった。足タッピングの右係数は,経過期間との間に有意の相関がみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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