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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻7号

1989年07月発行

短報

長期間の間隔をおいて水中毒によるけいれん発作を起こした1例

著者: 山岡功一12 関谷紫12 成瀬梨花12 友田桂子1 福田守男2 松井博2

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学医学部精神神経科 2新居浜精神病院

ページ範囲:P.757 - P.759

文献概要

I.はじめに
 精神病院入院中の患者に強迫的な飲水と共に低ナトリウム(Na)血症やそれに基づく水中毒発作を起こす症例の存在することが知られている。このような低Na血症の原囚として精神科領域においては抗精神病薬による影響,SIADH,尿崩症あるいは心因性の多飲などによる水分過剰が問題となる。しかし,その病態は現在なお解明されていない。我々は30年間にわたり持続的な多飲を呈し低Na血症に伴うけいれん発作を15年間の間隔をおいて起こした患者を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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