文献詳細
文献概要
紹介
Puerto Rican SyndromeとEspiritismo—植民地と攻撃性の問題から
著者: 角川雅樹1
所属機関: 1東海大学保健管理センター
ページ範囲:P.773 - P.780
文献購入ページに移動I.はじめに
文化が精神病理のあり方に影響を与えることはよく知られており,特定の文化に固有の症状は,“Culture-bound Syndrome”と呼ばれる。なかでも,中国の“Koro”やマレーの“Amok”,あるいは,アイヌの「イム」などは有名である。
筆者はラテンアメリカの文化と,そこにおける種々の精神病理に関心を持つ一人であるが,今回,日本ではあまり知られていない,Puerto Rican Syndrome(プエルトリコ症候群)の紹介と合わせて,「植民地と攻撃性」の問題について考えてみることにしたい。
文化が精神病理のあり方に影響を与えることはよく知られており,特定の文化に固有の症状は,“Culture-bound Syndrome”と呼ばれる。なかでも,中国の“Koro”やマレーの“Amok”,あるいは,アイヌの「イム」などは有名である。
筆者はラテンアメリカの文化と,そこにおける種々の精神病理に関心を持つ一人であるが,今回,日本ではあまり知られていない,Puerto Rican Syndrome(プエルトリコ症候群)の紹介と合わせて,「植民地と攻撃性」の問題について考えてみることにしたい。
掲載誌情報