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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻8号

1989年08月発行

文献概要

短報

Pure amnesic syndrome 2症例—言語記銘における連想機能の役割

著者: 深谷仲秀1 千田光一1 高須俊明1 野上芳美2 後藤昇3

所属機関: 1日本大学医学部神経内科 2日本大学医学部精神神経科 3日本大学医学部第2解剖

ページ範囲:P.887 - P.890

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I.はじめに
 健忘症候群はKorsakoff症候群とpure amnesic syndromeの2つに分類可能で,後者は,ほぼ純粋に記銘力障害を呈し,作話や他の高次機能障害がないと定義される6)。実際に純粋に記銘力障害のみを呈する例はまれと考えられるが1,3,4),我々は2例のpure amnesic syndromeを経験した。記憶に関する神経心理学上の特徴を明らかにする目的で,数種類の神経心理学検査に加えて,我々が工夫した記銘力検査を行い,その障害の病態を検討した。また,画像上の病変より,両者に共通する責任病巣についての考察を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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