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文献詳細

雑誌文献

精神医学31巻8号

1989年08月発行

短報

抗てんかん薬を服用中のてんかん患者における骨塩量—dual photon absorptiometryによる測定

著者: 上地弘一1 小椋力1 勝山直文2 大田豊2 乗松尋道3 吉川朝昭3

所属機関: 1琉球大学医学部精神神経科学講座 2琉球大学医学部放射線医学講座 3琉球大学医学部整形外科学講座

ページ範囲:P.891 - P.893

文献概要

I.はじめに
 抗てんかん薬の有害反応(副作用)として,骨軟化症,くる病など骨に対する影響が報告されている2,4)。そしてこれらの骨変化に関連する検査所見として血清カルシウム・リン・アルカリフォスファターゼの異常が知られている6,7)。しかしその出現機序,出現頻度などは不明である。
 著者らは,新しい骨塩量の定量法として注目されているdual photon absorptiometry(以下DPA法と略記)を用いて,抗てんかん薬療法中のてんかん患者の骨塩量を測定したので,その結果と服用した抗てんかん薬,血清カルシウム値などとの関係について述べ,本法の有用性について考察したい。本法を用いて抗てんかん薬療法中のてんかん患者の骨塩量を調べた報告は著者の知る限りわが国ではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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