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短報
MRI中脳被蓋所見を伴う精神分裂病の1例
著者: 三辺義雄1 葛野洋一1 倉知正佳1
所属機関: 1富山医科薬科大学病院精神神経科
ページ範囲:P.91 - P.92
文献購入ページに移動精神分裂病のdopamineの仮説は現在臨床,および基礎研究によって幅広い支持を集めている。しかしドーパミン経路,特にドーパミン起始細胞が存在する中脳腹側被蓋に解剖学的異常を伴う症例はほとんど報告をみない。中脳腹側被蓋に存在するドーパミン起始細胞はA10領域といわれ,最近動物を用いた電気生理学的研究により分裂病の治療,発現との関係がこれまで以上に注目されている7)。
我々は今回患者存命中にMRIによって左側中脳腹側被蓋に所見がみられた1例を経験したので報告する。
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