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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻1号

1990年01月発行

文献概要

短報

MRI中脳被蓋所見を伴う精神分裂病の1例

著者: 三辺義雄1 葛野洋一1 倉知正佳1

所属機関: 1富山医科薬科大学病院精神神経科

ページ範囲:P.91 - P.92

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I.はじめに
 精神分裂病のdopamineの仮説は現在臨床,および基礎研究によって幅広い支持を集めている。しかしドーパミン経路,特にドーパミン起始細胞が存在する中脳腹側被蓋に解剖学的異常を伴う症例はほとんど報告をみない。中脳腹側被蓋に存在するドーパミン起始細胞はA10領域といわれ,最近動物を用いた電気生理学的研究により分裂病の治療,発現との関係がこれまで以上に注目されている7)
 我々は今回患者存命中にMRIによって左側中脳腹側被蓋に所見がみられた1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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