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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻1号

1990年01月発行

文献概要

紹介

Amentia追悼—古き肖像写真に寄せて

著者: 伊東昇太1 白井麻理1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院精神神経科

ページ範囲:P.101 - P.106

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 「『Amentia』という言葉はギリシヤ・ローマの古代そして文芸復興期の文献で精神障害の表示に出ていて,その後においても広く使われた。古いラテン語に由来し,理性の欠落,無分別あるいは狂気をさす。その類縁語がDementiaであることは周知で…」とPauleikhoffら7)はいっている。この通りであるが,今日のDementiaの羽振りのよさに比べてAmentiaはまさに「かやの外」と形容できる。
 すなわち教科書で片隅に追われ,思考散乱Inkohärenz,当惑Ratlosigkeitと常同的説明でやっとこの術語は呼吸が許されているといえる。そして英米圏で精神遅滞の呼称に使われている,と判で捺された記述がもっぱらである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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