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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻10号

1990年10月発行

巻頭言

精神保健法について—精神障害者の社会復帰施設,指定施設以外での収容禁止,行動制限,指定医をめぐって

著者: 菱川泰夫1

所属機関: 1秋田大学医学部精神科学講座

ページ範囲:P.1034 - P.1035

文献概要

 現行の精神保健法は,旧法の精神衛生法の改正手続きを経て,昭和63年7月に施行された。その法改正では,精神障害者の人権擁護のためとして,入院に関する諸規定が改められ,精神障害者の社会復帰促進のための施設についての規定が加えられた。しかし,その社会復帰促進のための規定はきわめて不十分であり,患者の人権を守るための入院の諸規定が新しく定められたものの,現実には,それらの諸規定が守られていなかったり,精神保健指定医(指定医)の役割が果されていないことがきわめて多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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