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研究と報告
周期性緊張病の13年間の経過について—症例報告
著者: 菅野智行1 熊代永1 中西重雄2
所属機関: 1福島県立医科大学神経精神医学教室 2宮崎神経科嵯峨病院
ページ範囲:P.1201 - P.1206
文献購入ページに移動症例は,18歳時より著明な精神運動興奮が規則的な周期をもって繰り返すようになった。これらの周期性発病には抗精神病薬は無効であり,乾燥甲状腺末が著効を示した。以後約10年間,乾燥甲状腺末を規則的に服用し,病相の出現は全く認められなかった。しかし,28歳時に服用が不規則になったところ,18歳時と同様な精神運動興奮が再燃した。今回も甲状腺ホルモン剤(Levothyroxine)の規則的な服用によって病勢は消退し,現在(31歳)に至るまで病相の出現はみられていない。
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