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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻11号

1990年11月発行

研究と報告

強迫症状および直観像を呈した脳梗塞の1例

著者: 高橋滋1 横田正夫2

所属機関: 1国立高崎病院精神神経科 2群馬大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.1229 - P.1235

文献概要

 抄録 強迫症状を呈した脳梗塞の1例を報告した。症例は54歳の主婦で,右中大脳動脈の動脈瘤の破裂により,くも膜下出血が起こり,意識障害と左片麻痺がみられた症例において,発症後6カ月を経過してから強迫観念および強迫行為が出現した。軽度の痴呆がみられ,頭部CTにて右側の前頭・側頭・頭頂葉に及ぶ脳梗塞を認め,さらに臨床経過からも本例にみられた強迫症状は脳器質障害によるものと考えられた。また本例では直観像が認められ,強迫症状の特徴を示しており,強迫症状との関連について考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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