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短報
文字の回転の認知障害を呈した脳腫瘍の1例
著者: 田崎博一1 大山博史1 華園寿英2 渡辺俊三3 斎藤和子4
所属機関: 1弘前大学医学部神経精神医学教室 2青森県立つくしが丘病院 3五所川原市立西北中央病院精神科 4青森県立中央病院脳神経外科
ページ範囲:P.1237 - P.1240
文献購入ページに移動視覚的言語理解は,聴覚的なそれと同様,左半球優位の機能とされ,臨床的にも読字障害は左半球の病変によってもたらされることが多い。我々は,右側頭葉に発生した脳腫瘍が増大し脳梁後半部に浸潤するに及び,文字の音声的,意味的把握は保たれているにもかかわらず,その回転の認知が障害された症例を経験した。この症例の臨床症状を報告し,さらに視覚的言語理解における右半球と脳梁の機能について考察した。
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