icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻12号

1990年12月発行

研究と報告

精神分裂病の治療動態調査(第1報)—8年間(1982年〜1989年)の患者動態と転帰

著者: 津村哲彦1 西野英男2 藤田憲一3 堤知子3 千葉浩彦2

所属機関: 1多摩済生病院精神科 2武蔵野中央病院精神科 3杏林大学医学部付属病院精神神経科

ページ範囲:P.1293 - P.1300

文献概要

 抄録 わが国の精神医療は,通院治療への移行に重点が置かれつつあると言える。さらに,最近では着実に受療率が増加し,通院患者の増加は入院患者の増加を上まわっている。その中で長期的治療を受けざるを得ない精神分裂病でさえ,常に固定されているわけではなく,受療の実態を捉えることは容易ではない。
 筆者らは,8年の間に我々の病院で治療を受けた精神分裂病患者の受療動態の調査から正確な経過を把握できた患者が35.7%と非常に少なく,この実態を捉えることの困難さに直面した。筆者らは,この事実を踏まえた上で受療状況を調査した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら