icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻3号

1990年03月発行

文献概要

特集 向精神薬の見逃されやすい副作用と対策

抗うつ薬の循環機能障害

著者: 上島国利1 石福行人1

所属機関: 1杏林大学精神神経科

ページ範囲:P.245 - P.251

文献購入ページに移動
 抗うつ薬の心機能に与える影響については,過量服用により様々な心機能障害が出現し,重篤な結果を招くことから,注目されてきた。常用量を服用している限りは,臨床的に問題となる副作用は少ないが,心疾患を持つうつ病や,老人に投与する際には,細心の注意が必要である。わが国の高齢化社会は急速に進行しており,老人うつ病の受診者も増加している。臨床家が,この問題に正しい認識を持ち,これらの患者に対応することが望まれている。
 本項では,現在最も使用されることの多い三(四)環系抗うつ薬に限って,その循環機能に与える影響を概観した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?